山清のこだわり


昭和13年、山清の前身である山下清三郎商店の創業以来、

「お客様に最も愛される最良の商品を提供すること」

を第一に、開発から製造・販売までを一貫して行い、

時代に寄り添った食材をお届けしてまいりました。


山清の歴史と共に、素材・製法へのこだわりをご紹介します。


山清の唐辛子

山清の唐辛子

山清の前身である山下清三郎商店は、一味唐辛子のメーカーとして昭和13年に産声をあげました。当時、ハウス食品で香辛料を販売する仕事をしていた山下清三郎が独立し、前身となる山下清三郎商店を創業。創業当初は唐辛子を使った香辛料(一味)を扱い、メーカーとして開発から製造・販売まで、調味料専門店のノウハウを蓄積していきました。

戦災によって大阪の工場が焼失してしまったことで、創業者の山下清三郎は地元・香川県に戻ります。現在地である綾川町で、気持ちをあらたに香辛調味料の製造販売を再開しました。

平成10年頃から、山清は国産原料への移行を進めるなど、原材料にこだわり続けてきました。今は契約農園で栽培された「香川本鷹」をはじめとした、風味豊かで辛みの強い唐辛子を使った商品を造り続けていて、地元香川県の多くのうどん店に「香川本鷹鬼びっくり一味唐辛子」を置いていただき親しまれています。

山清は、その時代の需要に寄り添いながら、その後あんこやからしといった商品を開発してきましたが、すべてのはじまりは唐辛子だったのです。


地元 香川県産の唐辛子へのこだわり

地元 香川県産の唐辛子へのこだわり

山清は、安心・安全な国産原料にこだわり、試行錯誤しながらやってまいりました。現在では、山清の契約農園で作られた「香川本鷹」を使用した人気商品も展開しています。

昭和30年ごろまで、香川県は唐辛子の一大産地でした。この「香川本鷹」と呼ばれる唐辛子は、豊臣秀吉の時代に朝鮮半島から伝わり、温暖な気候と水はけのよい瀬戸内の土地でさかんに栽培されていたのです。

しかし、安価な輸入品の台頭によって国内の唐辛子栽培は徐々に衰退していきます。昭和の末期には、途絶えてしまったとすら思われていました。それから時を経た平成18年、香川県・JA香川・丸亀市が、「香川本鷹」の復活プロジェクトを始動。その際に分けてもらった種を使って、「香川本鷹」の自家栽培をはじめたのです。

製法へのこだわり

山清が唐辛子製品でこだわっているのは、赤く色鮮やかで、辛みの強い製品造りです。つまり、唐辛子本来の赤みを維持した状態で、商品に加工すること。赤い唐辛子って見るからに辛くておいしそうですよね。

唐辛子は、乾燥させた生のものを粉砕すると、色が浅く白っぽいざらっとした状態になるのですが、少し加熱しながらよく混ぜて独特の加工をすることによって、サラサラした状態になってきれいに発色するのです。

現在は、一味唐辛子、七味唐辛子、荒びき唐辛子、さや唐辛子などの唐辛子商品を展開していますが、どれも発色や豊かな風味にこだわり抜いた品々です。地元香川県のうどん店でも使用いただき、お客様から愛され続けています。     

山清のあんこ

山清のあんこ

昭和25年、「さらしあん」の製造を開始しました。戦後の食糧難の時を経て、少しずつではあるものの嗜好品の消費にシフトしてきた時期です。さらしあんとは、乾燥させた生あんを粉末状に加工したもので、水を加えることで生あんに戻ります。

昭和30年代後半には、甘いものを自由に食べられる時代になっていきました。そこで山清は、小豆粒あん・小倉あんの製造を開始しました。そして昭和47年には、顆粒(かりゅう)状乾燥あん製法の特許を取得。それからも業務用を中心に、しかしご家庭でも気軽に楽しめるよう商品を展開していきました。

あんこをはじめ、昔からの伝統食材を扱っている山清には、その食文化や風習を伝えていく役割があります。当時あんこが食べられてきた季節や行事は、秋・冬、お彼岸、年の暮れです。そういった文化を忘れずに、あんことそれに付随する商品の開発を、今でも行っています。


原材料へのこだわり

原材料へのこだわり

山清のあんこは、北海道産有機小豆と特別栽培小豆、国産のグラニュー糖にこだわっています。

小豆は、北海道・十勝地方に赴いて実際に契約農家さんとお会いし、小豆の栽培方法についても学びました。現地に行って小豆栽培の様子を見ていると、農家の方が大切に作った小豆を、おいしいあんこに加工しようという強い思いが生まれます。また、農家の方にも山清の想いを知っていただくことで、絆を深めながら二人三脚であんこ造りを行っていると思っています。

砂糖に使うのは、北海道産のてんさいを精製したビートグラニュー糖です。北海道産の小豆とよく合って、すっきりとした上品な甘さになります。

このように、原材料と品質にとことんこだわり、誠意をもってあんこ造りを続けています。


製法へのこだわり

生あんは傷みやすい食品ですので、日持ちさせるために開発されたのが「さらしあん」です。

さらしあんの製法はまず、豆を炊き、皮をとり、煮汁を残して水にさらします。さらに、煮汁をしぼったものを顆粒状にして乾燥させるのですが、その製法は特許を取得しています。顆粒状のあんに下から熱風をあて、空中に舞った生の顆粒あんをふわふわと流動させながら一気に乾燥させる、流動乾燥という製法です。

小豆には渋みがありますが、渋みを取りすぎるとおいしさが落ちてしまうので、調整にはノウハウがいります。渋抜きをしっかり行いながらも、小豆のおいしさと風味を残すには技術が必要となるのです。小豆の渋みの取り方は特に大事にしている製法の一つです。

山清のからし

山清のからし

昭和30年前半ごろ、これまでの唐辛子製造加工の実績を活かし、からし粉の製造販売をスタートしました。

「お客様に最も愛される最良の商品を提供すること」。これは創業時から変わらず、今も守られ続けている経営方針であり、原点です。当時からし粉の製造をはじめた時から、純粋な辛味をつらぬくことを目指して、山清は試行錯誤してまいりました。

こうしてこだわりぬいた「鬼からし」はいま、全国のお客様に愛され、支えられています。

原材料へのこだわり

原材料へのこだわり

からし種子は、カナダ産の良質なものを厳選して使用しています。特にこだわったのは、辛みがもっとも強いオリエンタルタイプのからし種子を使うこと。アメリカの有機認定機関QAIの認定を受けた、化学肥料を使わずに作られた種子を使った商品も展開しています。

山清が辛みにこだわった理由は、辛いからしが一番おいしいと思うから。からし種子から油をしぼる工程で辛みを残すにはノウハウが必要ですし、コスト面でも少し割高ではあるのですが、それでも辛みにこだわったのは何よりおいしいからしを造りたいからです。

例えば熊本の名物、からし蓮根。このからし蓮根の主たる有名店でも、山清のからしを長く使っていただいているんですよ。

製法へのこだわり

からし粉は、油をしぼったからし種子を粉状にして造られています。まだ製法が今ほど効率的でなかった時代には、からし種子をあたためて袋に入れ、ぎゅっとねじって油を搾っていました。

からしの種には40%あまりの油がふくまれていて、連続式のしぼり機を使って残油量が15%ほどになるまで搾ったあと、一部の製品は皮を取り除きながら製粉します。皮を取り除くのは、粉をきめ細かくするためのひと手間です。さらに杵(きね)で一気に搗いて製粉することで、ふわふわっとしたからし粉になります。

そして、山清のからし粉は辛みが命。

油をしぼる工程ではどうしても熱が発生してしまうのですが、温度が上がると種子に含まれている酵素が活性しなくなって辛味がなくなってしまいます。理想的なおいしい辛みを持続させるための温度管理や調整が、山清のこだわりです。

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